昨日の夕方に本を整理した。よくこれだけ集めたな思うほどの数がある。薄給OLの分際で月に3冊は本を買う。今月は10冊くらい買った。ばかめ。自分の趣味で買っているから当たり前だが、惚れ惚れするラインナップだ。この品揃えの本屋があったら通いたい。買うだけ買って読んでいない本もかなりある。そういう本が奥から発掘されると嬉しい。こんな本持ってたんだな、センスいいねと思う。

 大量に本があるくせに私の家には本棚がない。本当は壁全部が本棚の家に憧れているが、狭い部屋の小さい壁にはそのスペースがない。そのため、私は押入れ収納のなかに本を並べている。押入れ収納の下の段半分が本だ。棚も仕切りもなくただぎゅうぎゅうに並べているだけだが、この位置に本があるのはすごくしっくり見える。開けるたび安心する。もし私の趣味が読書じゃなかったら、このスペースには何が置いてあったのだろう。ほかのものが置いてあっても私はこの空間を見てホッとしていたのかしら。あまり想像できない。

 本がない私の部屋が想像できないように、本を読まない私も想像できない。本を読まない私は寝る前に何をするのだろう。電車に乗っている間は何をするのだろう。カフェにいるときは、お風呂に入っているときは、病院で名前を呼ばれるのを待っている間は……。押入れ同様、私もかなりの割合が本に支配されている。本を読まない私は、今の私と4分の1組成が違う。そんな自分にも会ってみたい。仲良くなれるかな。