東京は雨降りの日曜日だった。私は病み上がりでぼんやりした気分で一日を過ごした。ここ何年か、雨が降る前日に体調を崩すことが多くなった。「肩がこるな〜」で済む日もあれば、「頭いて〜」となる日もある。昨日はさらにレベルアップして頭痛からくる吐き気に悩まされた。ここ一年で一番具合悪かった。梅干しを食べたあとに吐くと鼻がめちゃくちゃ痛くなることを学習した(汚い話ですみません)。たぶん体が堅いのが原因のひとつだと思う。ヨガとかストレッチをしてたおやかな身体にアップデートしたい。
雨が降る前の日は具合を悪くするが、翌日いざ雨が降ってしまえば体調は平常に戻る。今日は昼前に起きてお茶漬けを食べた。養生ご飯というわけでなく、古畑任三郎を見た影響だ。今テレビ再放送している古畑任三郎のある回で、堺正章演じる歌舞伎役者の犯人がお茶漬けを食べるシーンがあった。これがなんとも魅力的で、私もお茶漬けが食べたくなった。この歌舞伎役者は、自分が演じる役の感情を知るために罪を犯した後にお茶漬けを食べる。私もお茶漬けをサブサブすすりながらその堺正章の気持ちを考えた。国語で習った絵仏師良秀のことも考えた(自分の家が火事になったけど、良秀はどうやって火が燃えるかわかって、今後はリアルな絵が書けるから逆にラッキーって言ったみたいな話)。こういう人たちが真の芸術家なのであれば、私は敵いっこないなと思った。私は自分の好きなことでも狂いきれない。
それにしても古畑任三郎は本当に面白い!私は今回の再放送で初めて古畑任三郎を見た。こんなに面白いものを今まで見てこなかったなんて!面白い作品は時間を超越して面白い。それってすごいことだ。とくにエンディングが気に入った。すべてが終わった後の場所をカメラがジーッと写して終わる。3話なんてエンディングに誰も写ってなかった。超おしゃれだ。痺れるぜ。三谷幸喜ってすごい!そして、ザコシショウの古畑の誇張モノマネが近からずも遠からずなことも分かって感激。