高尾山へ

 有休を使って高尾山に登ってきた。

 コンバースでも行けると聞いたので、かなり軽装備かつ街用のスニーカーで臨んだ。たしかに行けたけど、厚底が後半の足に重かったので登山っぽい靴があればもっと良かったなと思った。山の麓にサロモンのショップがあり、スニーカーを買って帰るか迷った。うまい戦略だ。普通にサロモン欲しい。

 

到着

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 高尾山口駅に到着。ここまで遠かった〜!本当はもうちょっと早く到着できる予定だったけど、特急と各駅停車を待ちがえてしまい時間をロスした。どの電車に乗ればいいのか未だにちゃんと分かっていない。そろそろ慣れたい。

 高尾山口駅隈研吾の建築らしい。モダンな見た目の駅だった。

 

リフト(上り)

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 途中まではケーブルカーかリフトに乗ってビュンと行くことができる。私はリフトを選択。足がブラブラする乗り物は面白いから好きだ。

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 リフト券を買って乗り場へ。この階段でもう息が上がる。

 係員さんの指示通りに動く。鈍臭い私でもスムーズにリフトに乗れた。係員さんの立っている後ろに、説明に使うフレーズが中国語と英語で書かれた紙が貼ってあった。日本語がわからない人も高尾山にたくさん登りに来るからこの紙を作ったのだろうな。無性にありがたい気持ちになった。サービスというものは「こうしたらもっと良くなるかな」みたいな不断の努力の上で成り立っているのだなあ。そう思うと、リフトのケーブルを繋げてくれた人ありがとう、落ちても大丈夫なようにネットを敷いてくれた人ありがとう、安全点検をしてくれた人ありがとう………と全てがありがたく感じられる。感謝しているとあっという間に着いた。

 乗るまでは、1人でリフトってやばいかなと心配だったが、私の他にも1人でリフトに乗っている人がたくさんいて安心した。

 

上り

 いざ登山!

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 高尾山には複数の登り方があり、行きは薬王院をお参り出来る道を選んだ。人の流れに沿って歩いていたので何号路を登ったのか正確に分からないけど、恐らく男坂経由の1号路だったのかなと思う。

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今回は行かなかったけど猿園もあった。一番年長の猿は私より年上だった。すごい。

 道が舗装されていたので歩きやすかった。息は切れるがスイスイ登ることができた。毎日ランニングしたりウォーキングしたりしているからその成果が発揮されたのだと思う。普段の自分に感謝!

 薬王院でおみくじを引いたら凶だった。薄目で読んだ後くくりつけてきた。占いは都合の良いところだけ信じたい。

 

山頂へ

 正確な時間はわからないけど、多分1時間かからないくらいで山頂に辿り着いた。「ここが山頂ですよ!」というランドマーク的なものが立っており、みんなそこで写真を撮っていたが、私は1人なのが恥ずかしくてランドマーク単体で撮った。

 平日でもまあまあ賑わっていたし、年配の方も結構いらっしゃるようだった。登山が趣味なんて素敵だな。展望台から望む山々はまだ青かった。紅葉の季節もさぞ美しいだろう。山はたくさんあったけど、どの山がなんて名前なのかは図を見ても難しい。分かればもっと楽しいんだろうな〜。知識は人生を豊かにする。高いところに登れば富士山が見えるかなと思ったけど、私は見つけられなかった。そもそも高尾山から富士山が見えるのかも知らない。私はまだ無知だ。

 座って休んでいたら寒くなったのでなめこ汁を食べた。

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400円。

醤油ベースのなめこ汁は初めて!疲れた体に行き渡る旨み。なめこのとろみのおかげでずっとアツアツで美味しかった。食べている途中で手に虫が止まった。たまたま「ガダラの豚」という嫌な感じで虫が出てくる本を読んでいたので異常にビビり、1人なのに大声を出してしまった。

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中島らもガダラの豚」。高尾山口駅までの長い電車移動のお供。行きの電車でⅡ、帰りの電車ではⅢを読んだ。勢いがあって面白い。

 

下り

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 吊り橋を渡ってみたくて4号路で下った。4号路はコンクリートで舗装されていない土の道だった。前日の夕方に東京で雨が降っていたので道がぬかるんでいないか不安だったけど、概ね問題なかった。

 コースの中ほどに立派な吊り橋がかかっていた。ここでは後ろの人に「写真撮ってください」が言えた。テンションが上がって気が大きくなったのかな?これも一種の吊り橋効果かもしれない。吊り橋はかなり頑丈そうだったが、「ガダラの豚」で嫌な感じの吊り橋のシーンがあったのでちょっと怖かった。

 その後も歩いて、1時間かからないくらいで高尾山駅まで着いた。4号路は自然がいっぱいで楽しいコースだった。次回来る際は、また4号路を使いたい。

 高尾山駅にはおしゃれな売店があり、そこで名物の天狗焼きを食べた。

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200円。

たい焼きみたいな感じで、中には黒豆の餡が入っている。焼きたてをちょうど食べられたからかもしれないが、これが!めちゃくちゃ美味かった。生地のモチモチ感といい、黒豆餡の歯応えといい、ホカホカさといい……。パーフェクトだ。また食べたい。

 

リフト(下り)

 行きと同じように麓までリフトに乗って下る。高低差がすごい。行きより断然怖い。行きは余裕のよっちゃんで「全てに感謝」とか抜かしていたが、下りはリフトのポールを握って冷や冷やしながら乗った。リフトは屋根が赤、青、黄色の3種類あり、私が乗ったのは赤だった。どの色のリフトも座面の色は赤と青のツートンだった。座面はビート板のような触り心地がした。ビビった分帰りの方が長く感じられた。

 

帰る

 早起きして出てきたのでまだ全然浅い時間!土日は下手すりゃこの時間まで寝ている。高尾山口駅直結の温泉に入るか迷ったけど、ゆったりして帰るのが遅くなり帰宅ラッシュに巻き込まれるのが嫌なので大人しく帰宅。電車を待っている間スマホを見たら、かつてないほどムーブリングがグルグル回っていた。たしかにたくさん歩いたもんな。いい運動になった!ここ最近急に涼しくなったので、往復しても汗びちゃびちゃにならず助かった。

 帰りは電車を間違えなかったのでスムーズだった。初台で途中下車して立ち食いそばの加賀で春菊天の乗ったそばを食べた。

 

その他

 タイミング的にララチューンのニシダ高尾山バラシの聖地巡礼になってしまった。奇しくも私も本をたくさん持って高尾山に登ったし。

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