(0日め)
友達と遊んだ日、家に帰って足を見るとふくらはぎが蚊に刺されていた。まだ5月なのに。
蚊は足の裏の菌だか汗だかに惹きつけられるらしい。たしかにサンダルを履いているときはいつもより多く刺される。この日もサンダルを履いていた。
公園で話していたのでそのタイミングでやられたのだろう。しかし痒みがなくて見るまで分からなかった。ふくらはぎの真ん中あたりに薄赤い凸がある。痒くないからいいやと放置して就寝。
(1日め)
かゆい!何もしていなくても痒い。色はそのまま大きく腫れて熱を持っている。家にある強いっぽい薬を塗って我慢。虫刺されをかきむしらないでいられるとき、自分はなんで大人なんだろうと思う。
(2日め)
在宅勤務なので半ズボンで1日過ごす。お行儀悪くオフィスチェアの上であぐらをかく。どうしても刺されたところが目につく。
熱は引いたが強い赤色になっていてビビる。日焼けしていないふくらはぎはベージュというより白く、そのコントラストで余計に赤く見える。皮膚の下には血があるんだ。血は綺麗な色だなあ。
見ると痒いので薬を塗って姿勢を正す。
あぐらをかくたびに痒さを思い出す。1日3回くらい薬を塗った。
(3日め、4日め)
2日めとほぼ同じ。赤色はじわじわ小さくなって、その代わりに外側が治りかけのあざのように黄色くなる。あざと同じ治りかたなんだ。虫刺されも外傷なのか。
(5日め)
出社したため、足には意識を向けずに1日過ごす。気づかなければ痒くない。他のことにも言えそうだけど、うまい一般化ができないね。
(6日め昼)
在宅勤務なので半ズボンで1日過ごす。お行儀悪くオフィスチェアの上であぐらをかく。虫刺されは、皮膚の色と赤色とでドット絵を書いたようになっていた。もう痒くない。痒くはないが、ポツポツになっている見た目が結構キモい。姿勢を正す。
(6日め夜)
お風呂上がり事務的に足にクリームを塗っていると、虫刺されが昼より格段に薄くなっていることに気づいた!色素沈着した感じの薄茶色。2日目の勢いがない。
それにしても半日でこんなに変わるのか。治癒力恐るべし。
足の裏をアルコールで拭くと蚊に刺されなくなるそうだ。刺された後で思い出すが覆水盆に返らずど。盆と入っているからかこのことわざは夏っぽい。蚊は夏の季語らしい。