私の鼻が私のいないところで褒められていたらしくて、最近はその嬉しさをずっと反芻している。そうなんですよ、私は鼻が高いんです。

 小学校で豚って陰口叩かれてた頃は自分の鼻が大嫌いでした。今だって下から見たら私の鼻は千と千尋の豚になったお父さんくらい立派だけど。

 私の父の鼻はとても綺麗で人生で4,000回くらいは自慢された。すっと通った鼻立ち。お父さんは眉間から鼻にかけて人差し指を置いて「俺の鼻はクレオパトラと同じだ」と言っていた。今でもきっと自信のパーツだろう。

 小学校の頃見た自分の横顔の写真を見て戦慄したことがある。私の描く右向きの顔よりパースが狂っていた。ギョッとしてそのあとの会話がうまく続けられなかった。それに比べて今は!別に誰にも褒められないけど私のEラインをひどく気に入っている。この調子で自分に自信つけていきたいですね。天狗にはなりたくないけれど。