空想の間取り

 空想の中に出てくる洗面所は祖母の家の洗面所を元に作られていることに最近気づいた。

 入って左側に三面鏡と洗面台があり、すぐ後ろが脱衣所で蛇腹に開くドアを開けたら風呂がある。

 風呂と言われて想像するのは2パターン。「お金持ちの家の広い風呂」なら私は新宿のテルマー湯が思い出される。白くて浅い綺麗なお風呂。「昔ながらの温泉」は昔家族で遊びに行った秋田かそこらへんの温泉。お湯が黒くて、足がつかないほどに深い(そのお風呂は混浴になっていて、私は幼心に衝撃を受けた。自分はまだ男湯でも女湯でも入っていい年だったのにも関わらず)。

 空想はディティールが大事。

 江國香織の物語に出てくるおしゃれな家のテーブルはガラスが多いし、四畳半神話体系の畳は卍敷になっている。

 しんちゃんの家の二階はほとんど本編で出てこないが、階段の作りが叔母の家と似ているので叔母の家の二階と近いに違いないと思っている。