魔法、もしくはゆきとどいた生活

 まつげパーマが過去一のかかり方で、毎日ちゃおの作画で暮らしている。

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今の私のまつげはめちゃモテ委員長を通り越して姫ギャルパラダイス状態である。

 

 店員さんに「とにかく根本からあげてください」と言った通りの素晴らしい出来である。目頭側のまつげが上まぶたに張り付くことがあるくらいギュンギュンだ(まつ毛が張り付くのはまぶたの形状のせいでもある)。上まぶたにまつげがくっついていると目が重く感じられることも新たな発見であった。

 まつげパーマは閉じたまぶたの上にロッドを置いていろいろ塗ってパーマをかけるため、何も見えない状態が続く。「まつぱされている間に避難しなきゃいけない状況が発生したらと思うと怖い」と友達が言っていたのを思い出し、その状況を想像してちょっとヒヤッとする。深く考えるといけないので気持ちを切り替える。何も見えない状態でしばらくじっとしないといけないのは現代人にとっては苦痛。暇なので店内のBGMの切り替わりのタイミングで時間の経過を測る。2曲めの途中くらいで毎回寝てしまう。起きて薬剤を塗り替えて、またBGM何曲か分を寝て過ごしたら終わり。起きて目を開くとまつげがパチパチになっている。最初から最後まで寝ててもつつがなく進行するに違いない。そんなのって魔法、もしくはゆきとどいた生活だ。まつげパーマ中に死んだとしても施術が終わるまで誰も気づかないだろう。