リプトン

 春の私の血液はリプトンのピーチティーで出来ている。

 リプトンピーチティーが大好きだ。あんなに美味しい飲み物は他にない。自制しないと毎日飲んでしまうけど、甘い飲み物はてきめんに太るので必死に我慢して日をあけて買うようにしている。でもリプトンピーチティーは桜のようにすぐ消えるので、そんなに悠長なことは言ってられない。何で期間限定なんだろう。頑張って夏くらいまで売って欲しい。

 コンビニでリプトンピーチティーを買うと、店員さんに「ストローつけますか?」と聞かれる。あの長いストローは高校生の頃を思い出させる。何でか分からないけど、あの頃の高校生はみんな1Lの紙パックジュースに長いストローを差して飲んでいた。県立の図書館には飲み物を飲んでもいい勉強スペースがあって、テスト期間には席がパンパンになるくらい市内の高校生が集まっていた。どこのテーブルにも1Lの紙パックが置いてあった。私も例に漏れず、リプトンを置いて勉強していた。もも水とかなし水とかもあったけど、私はもっぱらリプトン派だった。飲んでいたのはピーチティーではなく青いパッケージのミルクティーだったと思う(ピーチティーを飲んで勉強した記憶があまりない。春はテストがなかったんだっけ?)。1日図書館にいる日は平気で3Lくらいリプトンを飲んでいた。もはや勉強よりもお茶を飲んだりトイレに行ってたりしていた時間のほうが長かったかもしれない。

 高校生に戻ってもう一回ちゃんと勉強したいな〜と思うが、あの頃のようにガブガブ甘いものを飲むことはもう出来ないな。