まだ読んでいない本

 私は積読党で、本をたくさん買うが、たくさん積む。本棚を整理していたら読んでいない本がたくさんあった。

ジョージ・オーウェル 一杯のおいしい紅茶

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 これは営業終了する直前の八重洲ブックセンターで買った。「1984年」を考える人が書くエッセイってどんなんなんだろう、と思ったのが購入のきっかけだ。読みたいな〜と思ってるけどまだ読めていない。本棚を整理して分かったのだが、私は意外とディストピアものの本が好きかもしれない。「1984年」、「すばらしい新世界」、「侍女の物語」、「ハーモニー」……。まだ読んでいないけど最近「華氏451度」も買った。

 

坂口安吾 不連続殺人事件

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 今回の本棚整理の一番の掘り出し物(自分の部屋から掘り出し物が出てくるのは意味がわからない)!私の家に坂口安吾が?!と思った。誰かがツイートで坂口安吾がべらぼうに面白いと褒めていたので私も読んでみたいな〜と思って買ったんだったと思う。たぶん3年くらい積んでいる。

 

山崎豊子 白い巨塔2

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 「女系家族」「華麗なる一族」が面白く、「白い巨塔」にもチャレンジしてみるか!と思って買った一冊。内容がうろ覚えなので、これを読む時は1から読み返さないといけない。白い巨塔2は古本屋で買ったので元の持ち主が買った時の帯がついている。唐沢寿明白い巨塔は2003年に放送された模様。

 

アラン 幸福論

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 一昨年の正月に岩手のジュンク堂で買った。人生の指針が欲しいなと思っていた頃だ。まだこの本を読めていないので、指針は見つかっていない。読んでなかったのは内容が難しいと感じたから。でも、今適当に開いたページを読んだら「確かにその通りだ、言っていることがよく分かる」と思えたので、そろそろ読めるかもしれない。

 

 この他にも大量の積読がある。読んでも読んでもまだ読む本が手元にあるのは嬉しい。

 今は内田洋子「皿の中に、イタリア」を読んでいる。この本も数年積んでいた。なかなか文章が入ってこなかったから寝かせていたのだ。最近、ひさびさにこの本を開いてみたらめちゃくちゃ面白くなっていた。私が本に追いついたのだ。本には読むのに適した頃あいがある。私が内容が理解できるまで本には待ってもらわないといけない。しかし嬉しいことに本は逃げない。 

 

一昨日日記

 日記の書き出しが「今日は」ばかりになっていた。日記なのだから今日のことに決まっているのに。逆に、その日のことを書かない日記があれば面白いなと思いついたので、一昨日のことを書く日記を書いてみる。2日後の方が出来事を客観的に捉えられるだろうから、フラットな日記が書けて良いかもしれない。

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2月12日(月)の日記

 一昨日は祝日だったが、午前中に整体の予約をしているから早起きした。前回、整体師の方に「いつもおしゃれですね」と言われたのが恥ずかしくて、ちょっとダル着で行った。自意識過剰だ。

 夜に池袋で「聖なる鹿殺し」の再上映を見る予定があった。ついでにぶらぶらしようと思って早めに池袋へ向かう。実は2月10日(土)にも「ロブスター」を見るために池袋に行っていたので、そこまで見るものがない。ルミネの地下のコスメキッチンでto/oneのハイライトスティックを買って買い物欲が満たされ、あとはカフェで本を読んだり、ジュンク堂に行ったりして時間を潰した。余談だが、学生の頃「クドウジュン」という名前のクラスメイトがいて、彼はジュンク堂の御曹司なのでは?と思っていた時期があった。そんなわけない。

 「聖なる鹿殺し」は嫌な映画だった。登場人物全員嫌いだった。中でも父母は最悪。母が父にもマーティンにも命乞いしたのはカスだと思うし、父親はもっと最悪。お前のせいで全員こんな目に遭わされてるし、最後のルーレットも自分は悪者になりたくないというのが見えて情けなくて憎かった。見終わった直後の時点では人生ワースト1、許せないと思ったが、2日経ってみるとあれはあれで良くできてたなと思う。ただ嫌いな映画ではある。「ミスト」や「ダンサーインザダーク」を二度と見たくないのと同じ。

 

2月13日(火)の日記

 この日は何してたんだっけ?

 朝いちで緊張するメールを送信し、送信できたことで気が楽になってすべてを忘れた。

 思い出した!仕事終わりに本を買いに大手町の丸善に行ったのでした。買ったのはひらいめぐみ「転職ばっかりうまくいく」。そして面白かったので買ってすぐにほとんど読んでしまった。VUCAの時代とか言われて先々不安で仕方ないし、これ以上がないのでは?と思ったら足が重くなってしまう。でも、ひらいめぐみさんのように妥協せず選んでいいんだ!と思えるからありがたい。どう選んでも人生楽しくやっていけると思うと勇気が出る。

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 そのあと久しぶりにスープストックで夕ご飯を食べる。ボルシチを頼んだ。うまかった。でも少ない。いつか丼いっぱいに食べてみたい。

 

2月14日(水)の日記

 バレンタインデーだったが何もせず。去年までは恋人のためにデパートに行って、ついでに倍の量自分のチョコを買うのが恒例だった。今年も何度かデパートには行ったがチョコの祭典には足を運ばなかった。今年はあまりチョコに対する熱がなかった。

 昼に室木おすしの「たまに取り出せる褒め」を買いに本屋に行った。おすしさんと原宿さんがやっているありっちゃありスパークのファンなので、「たまに取り出せる褒め」の発売日を完全に記憶していたのである。本屋に行ったら江國香織の新刊を見つけて思わず手に取る。勢いがついて気になっていた潮井エムコの「置かれた場所であばれたい」も買い、締めて5,000円弱の買い物となった。買いすぎ。

 

2月15日(木)の日記

 木曜日はとうとう何をしていたのか思い出せない。そうだ、夜ご飯にホタテとエビとズッキーニを焼いて食べた。思い出した。ホタテのバター醤油焼きが好きだ。でも素材というより味が好きなんだと思う。バター醤油味であれば紙でも騙されておいしく食べるに違いない。

 

2月16日(金)の日記

 「理不尽!」と思うことがあってムカついた(日曜の今も正直まだちょっと怒っている)。私はいい人であろうという意識が強いので、頭の中でも悪いことは言わないように気を付けていた。でも最近は口に出さないなら何を思ってもセーフというルールに変えた。だから頭の中でめちゃくちゃにその人を罵っている。私は悪くない!

 仕事終わりに花屋に寄った。綺麗な青い花があったので買った。色を吸わせたチューリップだそうだ。

 

2月17日(土)の日記

 最近の土日は外出している。家にいるとすぐ昼寝してしまうからだ。横になっているより縦になっている方が精神衛生上良いし。

 昼くらいに思い立ってマティスを見に行くことに決めた。乃木坂駅の地下から国立新美術館へのエスカレーターは真っ白で静かでシンとした気持ちになる。

 激混みを覚悟していたが、思ったより空いていた。助かった!美術館は人が少ければ少ないほど嬉しい。

 ポスターにもなっているBlue Nude 4(合ってるか?)が目当てだった。なんかいいよな〜と見る前からぼんやり思っていたが、見た瞬間にビビッときた。私がこの絵に惹かれたのは青色の色味だ。私の今年のラッキーカラーはこれ!と思った。そして月曜の今日、手の爪をBlue Nudeみたいなパキッとて平面的な青色に塗った。見るたびに運気が上がっている気がする。

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 あと、礼拝堂のステンドグラスのゾーンが良かった。黄色と青と緑の光の線が床に転写されてきれいだった。特に明け方の光の差し込みが素晴らしかった(光が調節されて明るくなったり暗くなったりするのだ)。本当に朝が来たのかと思った。入る光で空気まで変わる。

 満足して国立新美術館を出る。外は暗くなっていた。

 まだ帰りたくないので歩いて文喫まで行く。最近読んだ潮井エムコ「置かれた場所であばれたい」の中に文喫が出てきたので久々に行きたくなったのだ。潮井さんが働いていた時期に私はたまに文喫に行っていたので、もしかしたら潮井さんに緑茶を注いでもらったこともあるかしれない。不思議だ。

 文喫は相変わらず居心地が良かった。家から持ってきたクァク・ミンジの「私の『結婚』について勝手に語らないでください」を読む。

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めちゃくちゃ面白い。良すぎて泣く。私は泣きやすく、しかも人前で泣くことをなんとも思ってないので窓際のソファ席で平然とボロボロ泣いた。閉店時間になったので、本を閉まって外に出る。閉まるのが早くなったと思う。前は22時とかまでやってなかったか?コロナで変わったのかな?それとも私の勘違いかしら。

 まだ帰りたくないのでさらにスタバに寄って本を読んでから家に帰った。

 

2月18日(日)の日記

 午前中に整体に行った。めちゃくちゃ指圧が痛い先生だった。おばあちゃんはあの指圧に耐えられるのだろうか。

 午後は暇だったから本を読みに喫茶店に行った。紅茶とトーストを頼んで津村記久子の「この世にたやすい仕事はない」を読む。津村記久子はエッセイをちょっと読んだことがあるだけなので好みかどうかまだ分からない。この本はラストがいいらしいので読み進める。左隣も右隣もカップルだった。ちょっと羨ましかった。

 1時間くらい滞在して喫茶店を出て、駅で買い物をして帰る。成城石井に行ったらずっと探していた海鮮キムチがあって嬉しかった。高かったけど美味しく食べた。イイダコの頭は見た目が怖いから苦手だということも分かった。

 アマプラでグレイテストショーマンを見る。泣き疲れて寝る。

 

振り返り

 水曜にから始めて、今日は火曜日!1週間分の一昨日日記が書けた!

 良かったことは、やはり冷静な日記が書けるということ。その日のうちに書くと温度が高いムカついたことばかり書いてしまいそうだが、2日経つと喉元を過ぎて他の楽しかったことについてフォーカス出来る。

 悲しかったことは、一昨日食べたものについての記憶がほとんどないこと。日曜の夜はイイダコキムチの他にもご飯を食べたが、全く思い出せない。しょぼ

模様替え

 模様替えはコペルニクス的転回だ。

 「あれ?これってこうじゃなくても良いな」とある日突然ひらめく。

 これまで3度のひらめきがあり、ベッドを部屋の横の辺から縦の辺に大移動させ、押入れ収納のなかに棚を入れて容量を拡大させ、ローテーブルを捨ててソファと高いテーブルを買った。

 そして4度目は昨日訪れた。

 「あれ?電源タップってここに置かなくても良いな」

 たしかに。そう思った途端、部屋の半周にぐるっと回した電源タップのコードがすごくダサく見えてくる。思えばこのコードのせいで掃除がしづらかった。ていうかテレビ周りの配線ゴチャゴチャして見ぐさいな。すべてが気になり出す。

 思い立ったが吉日、無印良品でケーブルボックスを2つ買い、部屋の全部のコードを抜いて大組閣した。

 コードが見えなくなったのでかなり良い感じだ。最早、今までどうしてあんなにぐちゃぐちゃだったんだとさえ思う。

 正しい位置に物があるのはかなりときめく。取捨選択だけでなく、適正な配置にもスパークジョイは訪れる。

今年はパフェを食べる

 昨日は夜ご飯を食べた後にロイヤルホストに行った。前々から気になっていた期間限定のりんごのパフェがそろそろ終了と知って我慢ができなかった。母親との電話を「おやすみ〜」と切った後、すぐにコートを着ていそいそ出かける。お母さん嘘ついてごめんね。悪いことをしているようで楽しかった。

 ロイヤルホストの接客は素晴らしい。御令嬢の気分になれる。どういう接客マニュアルなんだろうな。「こちらの席はいかがでしょうか?」なんて!オイラは座れりゃどこでもいいのに。

 りんごのパフェは2種類あったけど、私は背の高い「紅玉りんごと塩キャラメルアイスのブリュレパフェ」を注文した。タイトルからしてうまそうすぎる。

 パフェを待っている間に、家から持ってきた新井一二三「青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻」を読む。この本がめちゃくちゃ面白い!知識欲が満たされる!脳みそがびちゃびちゃになりそうなほど読んでいて気持ちがいい。こんな本は久々だ!恋だ!!!玉村豊男「料理の四面体」を読んだ時のような気持ちよさ。知らないことがまだまだたくさんあるって嬉しい。面白さに我慢できずに読み切る前にツイートをしてしまった。

 「何だこの本、面白すぎる…!」と思っているうちにパフェ登場。宝石のように美しい。

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メニューの写真より美味しそうだ。そんなことありえる?!上のブリュレ部分をアメリよろしくカチカチ砕いて、りんごと一緒に食べる。うますぎる。寒い中ここまで来た甲斐があった。一口目でら、ここまでの労力の元が取れる。真ん中に乗っているピーカンナッツがまた美味しい。キャラメル味?でさっくりしていた。そして、私が一番気に入ったのが、下の地層にある真っ赤なゼリー部分。味もさることながら見た目がめちゃくちゃかわいい。子供のころ持っていたお姫様のおもちゃの指輪のような光沢。喜びで心がキラキラになる。「パフェの語源はパーフェクト……」と聞き飽きた豆知識が頭に浮かび、「たしかにこれ食べたらパーフェクトって言うわな」と思う。

 お値段は1000円ちょっと。デザートとしては安くないが、この美味しさなら2倍のお金でも食べたい。

 ロイヤルホストでパフェの魅力に気づいたので、今年はロイヤルホストを中心にパフェ部として活動することにした。部員は私だけだから同好会か。

 

咳をしても

 寒くなったからか恋人がいない冬の寂しさが身に沁みる。長く付き合っていた人に秋に振られて1ヶ月ちょっとが経った。今年に入ってからガタガタの関係だったので仕方なかった。むしろ悪役をしてくれてありがとうとさえ思う。

 先日、別れてはじめてその人が夢に出てきた。その夢のストーリーや夢で私が感じたことを考えるにつけ、私がその人に向けている感情は恋愛から執着に変わってしまっていたんだなと思った。夢の中で私は彼に、私のために傷つけばいいのにと思っていた。夢だけど本当に情けなかった。自分の最悪さを知ってしまって、別れた時よりも落ち込んだかもしれない。

 交際年数に比例して思い出も多く、それゆえに胸が苦しくなるトリガーも溢れている。カップルを見るだけで「私にもああいう時代がありました。今は……」と卑屈になる。しかも東京にはカップルが多すぎるので卑屈になる回数も多い。

 組数が多いだけではなく、いろんなカップルがいる。雰囲気が似てても全く違くても幸せな2人組になれるんだなと思うと恋はすごい。うらやましい。でも彼らを呪ったりはしない。基本的にはみんな幸せになってねと思う。エスカレーターでケツを揉み合うカップルには幸せになってねとは思わない。「私にもああいう時代がありました」とも思わない。

お疲れ日記

 ペットボトルのレモンティーをチンしてあっためたやつにハマり、2日で4リットルのレモンティーを飲んだところ太った。甘いものを摂りすぎると太る、当たり前の結果になって面白い。そして、私はレモンティーを飲みたいんじゃなくてすっぱくて甘いものを欲しているんだと思う。多分体が疲れている。

 疲れが如実に顔に出て、太ったのに目が窪んできた。もともとあるクマと連結して目の周りがガイコツっぽくなっている。アンパンマンのホラーマンが連想される。あのくらい陽気ならガイコツになっても安泰か?ホラーマンはガイコツマンじゃないの、今思えば不思議だ。

 電車の窓に映る自分は、クマがあって、髪も適当で、服の色もグレーとかでパッとしない。垢抜けなさともまた違うくったり感がある。言うなれば所帯染みている。芋っぽさがようやく抜けたかと思えぱこれだ。自分のダサさがずっと嫌だった。でも芋っぽかった頃の方が生命力に溢れていた。茹でたシャウエッセンみたいにパツパツとしていた。今の私はシワがよった安いウインナーだ。芋とウインナー。図らずもドイツに。クリスマスの甘いワインが飲みたい。

高尾山へ

 有休を使って高尾山に登ってきた。

 コンバースでも行けると聞いたので、かなり軽装備かつ街用のスニーカーで臨んだ。たしかに行けたけど、厚底が後半の足に重かったので登山っぽい靴があればもっと良かったなと思った。山の麓にサロモンのショップがあり、スニーカーを買って帰るか迷った。うまい戦略だ。普通にサロモン欲しい。

 

到着

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 高尾山口駅に到着。ここまで遠かった〜!本当はもうちょっと早く到着できる予定だったけど、特急と各駅停車を待ちがえてしまい時間をロスした。どの電車に乗ればいいのか未だにちゃんと分かっていない。そろそろ慣れたい。

 高尾山口駅隈研吾の建築らしい。モダンな見た目の駅だった。

 

リフト(上り)

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 途中まではケーブルカーかリフトに乗ってビュンと行くことができる。私はリフトを選択。足がブラブラする乗り物は面白いから好きだ。

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 リフト券を買って乗り場へ。この階段でもう息が上がる。

 係員さんの指示通りに動く。鈍臭い私でもスムーズにリフトに乗れた。係員さんの立っている後ろに、説明に使うフレーズが中国語と英語で書かれた紙が貼ってあった。日本語がわからない人も高尾山にたくさん登りに来るからこの紙を作ったのだろうな。無性にありがたい気持ちになった。サービスというものは「こうしたらもっと良くなるかな」みたいな不断の努力の上で成り立っているのだなあ。そう思うと、リフトのケーブルを繋げてくれた人ありがとう、落ちても大丈夫なようにネットを敷いてくれた人ありがとう、安全点検をしてくれた人ありがとう………と全てがありがたく感じられる。感謝しているとあっという間に着いた。

 乗るまでは、1人でリフトってやばいかなと心配だったが、私の他にも1人でリフトに乗っている人がたくさんいて安心した。

 

上り

 いざ登山!

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 高尾山には複数の登り方があり、行きは薬王院をお参り出来る道を選んだ。人の流れに沿って歩いていたので何号路を登ったのか正確に分からないけど、恐らく男坂経由の1号路だったのかなと思う。

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今回は行かなかったけど猿園もあった。一番年長の猿は私より年上だった。すごい。

 道が舗装されていたので歩きやすかった。息は切れるがスイスイ登ることができた。毎日ランニングしたりウォーキングしたりしているからその成果が発揮されたのだと思う。普段の自分に感謝!

 薬王院でおみくじを引いたら凶だった。薄目で読んだ後くくりつけてきた。占いは都合の良いところだけ信じたい。

 

山頂へ

 正確な時間はわからないけど、多分1時間かからないくらいで山頂に辿り着いた。「ここが山頂ですよ!」というランドマーク的なものが立っており、みんなそこで写真を撮っていたが、私は1人なのが恥ずかしくてランドマーク単体で撮った。

 平日でもまあまあ賑わっていたし、年配の方も結構いらっしゃるようだった。登山が趣味なんて素敵だな。展望台から望む山々はまだ青かった。紅葉の季節もさぞ美しいだろう。山はたくさんあったけど、どの山がなんて名前なのかは図を見ても難しい。分かればもっと楽しいんだろうな〜。知識は人生を豊かにする。高いところに登れば富士山が見えるかなと思ったけど、私は見つけられなかった。そもそも高尾山から富士山が見えるのかも知らない。私はまだ無知だ。

 座って休んでいたら寒くなったのでなめこ汁を食べた。

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400円。

醤油ベースのなめこ汁は初めて!疲れた体に行き渡る旨み。なめこのとろみのおかげでずっとアツアツで美味しかった。食べている途中で手に虫が止まった。たまたま「ガダラの豚」という嫌な感じで虫が出てくる本を読んでいたので異常にビビり、1人なのに大声を出してしまった。

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中島らもガダラの豚」。高尾山口駅までの長い電車移動のお供。行きの電車でⅡ、帰りの電車ではⅢを読んだ。勢いがあって面白い。

 

下り

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 吊り橋を渡ってみたくて4号路で下った。4号路はコンクリートで舗装されていない土の道だった。前日の夕方に東京で雨が降っていたので道がぬかるんでいないか不安だったけど、概ね問題なかった。

 コースの中ほどに立派な吊り橋がかかっていた。ここでは後ろの人に「写真撮ってください」が言えた。テンションが上がって気が大きくなったのかな?これも一種の吊り橋効果かもしれない。吊り橋はかなり頑丈そうだったが、「ガダラの豚」で嫌な感じの吊り橋のシーンがあったのでちょっと怖かった。

 その後も歩いて、1時間かからないくらいで高尾山駅まで着いた。4号路は自然がいっぱいで楽しいコースだった。次回来る際は、また4号路を使いたい。

 高尾山駅にはおしゃれな売店があり、そこで名物の天狗焼きを食べた。

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200円。

たい焼きみたいな感じで、中には黒豆の餡が入っている。焼きたてをちょうど食べられたからかもしれないが、これが!めちゃくちゃ美味かった。生地のモチモチ感といい、黒豆餡の歯応えといい、ホカホカさといい……。パーフェクトだ。また食べたい。

 

リフト(下り)

 行きと同じように麓までリフトに乗って下る。高低差がすごい。行きより断然怖い。行きは余裕のよっちゃんで「全てに感謝」とか抜かしていたが、下りはリフトのポールを握って冷や冷やしながら乗った。リフトは屋根が赤、青、黄色の3種類あり、私が乗ったのは赤だった。どの色のリフトも座面の色は赤と青のツートンだった。座面はビート板のような触り心地がした。ビビった分帰りの方が長く感じられた。

 

帰る

 早起きして出てきたのでまだ全然浅い時間!土日は下手すりゃこの時間まで寝ている。高尾山口駅直結の温泉に入るか迷ったけど、ゆったりして帰るのが遅くなり帰宅ラッシュに巻き込まれるのが嫌なので大人しく帰宅。電車を待っている間スマホを見たら、かつてないほどムーブリングがグルグル回っていた。たしかにたくさん歩いたもんな。いい運動になった!ここ最近急に涼しくなったので、往復しても汗びちゃびちゃにならず助かった。

 帰りは電車を間違えなかったのでスムーズだった。初台で途中下車して立ち食いそばの加賀で春菊天の乗ったそばを食べた。

 

その他

 タイミング的にララチューンのニシダ高尾山バラシの聖地巡礼になってしまった。奇しくも私も本をたくさん持って高尾山に登ったし。

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