私の「私の生活改善運動」

 干す前にバフンバフンと空気を叩けば、乾燥機にかけなくてもタオルがふかふかになることを知った。同じ要領で、Tシャツもある程度ピシッと乾かすことができる。

 これはただのライフハックではない。「あなたはふかふかのタオルを使うのにふさわしい人ですよ」「あなたのためにシワのない服を用意しましたよ」と自分に伝えているのだ。

 今年初めて買った本(しかも1月1日に買った)は安達茉莉子の「私の生活改善運動」だ。安達茉莉子が自分の幸せを探り、いいと思ったものだけを生活に取り入れていく姿にビビっときて、2023年は私も暮らしを真面目にやる!と決めた。この本ほどドラスティックな改革はしていないが、私の生活は少しずつ良くなっている。

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安達茉莉子「私の生活改善運動」

BOOKNERDで買った。サイン付き!

 

皿洗いの後、食器を拭くようになった。ぐちゃぐちゃのタンスを整理した。部屋に造花とカラフルなクッションを置いた(これは「カラフル&モダンポップ 海外みたいにセンスのある部屋のつくり方(早[SAKI])」に学んだ)。ここは終の住処じゃないから適当でいい、と言い訳しない。今いるここを最高にする。

 部屋を整えて始めたのと連動して、私は私を丁寧に扱いたくなった。シワのない服を着せて、鍋から直接ラーメンを食べさせないで、不安や嫉妬心を煽るコンテンツが私の目に入らないようにした。

 外の環境が変化して、行動も変化すると、次は内面が変わってくる。「私が損をしても場が騒がしくならないことの方が大事」と当たり前のように思っていたが、今は「私に損をさせたら許さねえ」と少しずつ思えるようになってきた。落ち込んだ時、化膿した傷口をいじるように自分をいじめるのをやめられるようになった。自慈心が手に入りつつある。思えば、他者が落ち込んでいる時、私はその人を責めるようなことは絶対言わない。それなのに自分が落ち込んでいるときにはキツくあたっちゃうのっておかしいよな。

 私は私の人生を運営する責任者だ。そして、これから100年ずっと過ごしていくパートナーでもある。私を心地よく、楽しくて綺麗なものがたくさん見られる道に引っ張っていくぞ!

 安達茉莉子!そう思わせてくれてありがとう!